オフバランス取引の例    

オフバランスとは、企業などが決算書などに用いる貸借対照表であるバランスシートへの記載をしない取引になります。
この事により、バランスシートを健全に保つことが可能となるために、その企業の資産状況は良好とみなされることになり、これによって企業評価を上げる事が可能となります。

こうしたオフバランスにて行われる取引でよく用いられるものは、ファイナンスリース取引というものになります。
ファイナンスリース取引は、わたしたちが日常的に行うリースやレンタルとは違い、そのリース会社が所有をしているものからのリースではなく、リースを行いたい企業が投入したいもの、例えば新たな事業展開のために投入したい設備そのものを、企業が選択してリースすることができるものになります。

ファイナンスリース取引では、企業が求める設備などを直接それを製造するメーカーに発注し、メーカーはリース会社との間に売買取引を結んでその所有権を譲り、その設備を直接に企業に搬入をします。
これによって企業はこの設備を使用するために、リース会社にリース代金を月々支払うことになるのです。

このオフバランス取引によるファイナンスリースを行うことで、企業には様々な有効的な効果があります。
まずは、設備投資を行う際の初期費用が大幅に軽減されることになり、企業の経営を圧迫しないという利点が上げられます。
通常であれば、企業が設備投資を行うためには、企業内にある資金を利用して設備を購入するか、銀行などに資金を融資してもらうか、債券や株券などを発行することによって資金調達を行う必要があります。

しかしながら、企業内にある資金を使ってしまうことは、充分な資産量がない限りは身動きが取れなくなる可能性が高くなり、また銀行などの融資を利用してしまうと、同じように万が一の際の借り入れが行えなくなる可能性があります。
また、銀行の融資を受けるための査定も同じことになりますが、債券や株券などでの資金調達では、最良のタイミングで設備投資を行えない可能性もあります。

こうした部分においても、リース取引きではリース会社の査定は比較的に易しく早いために、タイミングを逃さない設備の導入が可能になるのです。

もちろん、設備の所有権はリース会社にあるために固定資産などにはならず、株式上場をしている企業では300万円未満、上場していない企業であればその設備費にかかわらず、バランスシートに計上する必要はないために、その内容を健全に保つことができます。