為替取引を利用したもの    

オフバランス取引は、企業の資産の状況を計上して表すバランスシート、貸借対照表に記載されない取引の事を指します。

こうしたオフバランスの取引を行うことによって、企業には様々な利点があり、例えば通常であれば、資産などを得るためは借入金を用いてこれを取得などした場合には、借り入れた資金に対しての利子を支払わなくてはなりません。

こうした事によって、企業がそこから利益を上げたとしても、その利益の中から借り入れた資金の対しての利子を払っていくという形になるために、総資産の利益率が低くなってしまい、ひいては会社の評価が下がってしまうことになり、さらには、あたららしい借り入れをするケースなどによっては、その借入のコストが上昇してしまうことになります。

このようなことを回避していく方法として、資産などを金融取引などに回して形を変えて取引を行い売却をするというものがあり、これを行うことによって企業が支払わなくてはならない利子が減少して、さきの総資産の利益率が良くなっていくために、借り入れのコストが小さくなっていくことが期待できるのです。

こうした事によって、資産にたいしてオフバランス取引を用いる事は有効な手段とされています。
オフバランス取引には、先物取引やスワップ取引などがありスワップ取引には為替取引を利用したものがあります。
一般的に為替取引には、その時点での通貨の交換を行っていく直物為替と、将来の一定の時点での通貨の交換を予約して行う先物為替が存在しています。

外国為替市場における通貨の為替レートは常に変動を続けているために、その時点での直物取引では、取引を行う時点での為替になりますので、取引を行う際に決定されてしまうため、将来的な取引を行う場合には、不利になる可能性があります。

また、そうした事を回避するために将来の為替相場の価格を予約して行う先物為替による取引では、予約のレートによって取引が行えるために、こうした問題を回避できるのですが、通貨の取引を行うその相手が見つからない難点があり、逆に直物為替では、現在の時点での為替の取引を行っているために、多くの市場参加者の中から、取引の相手は簡単に見つかります。

この直物為替の取引と先物為替の取引を組み合わせて行う取引が為替スワップという取引になります。
為替スワップ取引では、直物為替の売買とそれに相反する売買条件の先物為替を組み合わせて取引を行い、この取引によって直物為替と先物為替のそれぞれのレート差が決まっていくことになります。